「きれいな脚になりたい」「脚を細くしたい」という願望の方は非常に多いです。
しかし、「上半身は痩せたけど、下半身は痩せない」「下半身だけ昔から太い」などの経験はありませんか?
下半身は上半身に比べて細くなり難いという特徴を持っており、脚痩せを成功させるには難易度が高いです。
今回の記事では、
・脚痩せってできるの?
・なぜ下半身は上半身に比べて細くなり難いのか?
・脚を細くするには何をすればいい?
といった疑問を解決することが出来ます。
1.そもそも脚痩せは可能なのか
結論から申し上げますと脚痩せは可能です。ただ、難しいのも事実です。
下半身は上半身に比べて、体脂肪を落とすようなダイエットだけではなかなか変わりません。
脚痩せのためには様々な対策が必要ですので、それを実行していくことによって徐々に変えていくことが出来ます。
「全て」実行するなんて自分には無理だ…とお考えの方もいると思います。ただ、実は自宅のセルフケアだけでできる対策やトレーニングばかりですので、気力さえあれば自宅で一人でも可能です。
2.下半身が上半身よりも痩せにくい理由
①下半身は筋肉量が多い
下半身は上半身に比べて筋肉量が多く、人間の筋肉の3分の2は下半身にあります。筋肉量が多いと当然脚が太くなるのですが「じゃあ脚が細い人は人間じゃないの?」と思うかもしれません。
それは、「平均すると3分の2ほどの筋肉がついている」と言う訳で、人の筋肉量には個人差があります。下半身に筋肉が60%ついている人は細くて、70%ついている人は太くなるといった感じですが、この割合は生まれ持って決まっておりますので大きく変化させることはできません。
しかし、様々な対策をすることによって改善はできるのであきらめてはいけませんよ!
②むくみが起きやすい
むくみは主に老廃物が細胞間に溜まることでおきますが、この老廃物はリンパ管を流れるリンパ液が回収してくれています。
リンパは24時間常に活動して老廃物の除去をしていますが、リンパ液の流れが悪くなると老廃物を回収しきれなくなり、むくみやすくなります。
下半身(特にふくらはぎや足先)は重力の影響で老廃物が貯まりやすい箇所で、日常生活で歩いたり座ったりして、脚の位置が体より下にある時間が長くなるとどうしてもむくみやすくなります。
夜から朝にかけては、寝て横になり、頭から足先まで体が同じ高さになるので脚の老廃物は全身へ均等に流れやすくなるため、むくみが取れやすくなります。
むくみは筋肉量に比べると改善しやすいので、しっかり対策をしていきましょう。
③ 筋肉が張りやすい
これは普段の姿勢や歩き方等が大いに関係します。
一概に姿勢や歩き方が悪いといってもその原因は人それぞれ違います。
骨盤の向きが正しくなかったり、脊柱の歪みから来る姿勢不良だったり、筋肉が硬縮していることによる関節の歪みであったりと様々です。
それらのどこかしらのエラーが原因となり姿勢や歩き方が崩れていくと、本来使うべきではない不必要な筋肉が使われ続けることがあります。
バランスの良い姿勢や歩き方ではないため、使われるべきではない筋肉たちが仕方なく稼働し、バランスをとってくれているのです。
そのような状態が続くと不必要な筋肉が使われているので、筋肉が張り、場合によっては前ももやふくらはぎに筋肉が付いてしまうのです。
3.脚痩せの方法とは?知っておくべきポイント4選
①筋肉を付けすぎない
脚を細くするために、運動やトレーニングを必死に頑張ろうと考える方も多いと思います。しかし、初心者であればあるほど筋肉の発達が早く、求めていない筋肉が付き過ぎてしまい、脚痩せには逆効果です。
トレーニングの仕方で筋肉の付き方が変わっていきますので、脚痩せしたい方は高重量を扱ったスクワットやヒップスラストなどの、筋肉が発達するようなトレーニングは控えましょう。脚痩せのためのトレーニングは自重でできるトレーニングが最も効果的です。自重トレーニングを、回数を多めにやるようにしましょう。
②むくみを改善する
むくみの原因である、体液の流れが悪くなる原因は様々です。
食生活の改善や姿勢の改善、マッサージなどで血行やリンパの流れを良くすることによってむくみを改善することができます。
本記事ではむくみの具体的改善法については触れていませんが、むくみの改善が脚痩せのためには重要なポイントであることをしっかりと把握しておりましょう。
③体脂肪を減らす
普段の運動不足や不摂生な食事等により体脂肪が増えて脚が太くなります。
体脂肪については上半身にも言えることですが、体脂肪も減らしていかなければ脚痩せには繋がっていきません。
人によって脚に体脂肪が付きやすかったり、付きにくかったりする場合がありますが、これは遺伝的な要素が強いので変えることができません。運動や食事を適切に行い、ダイエットしていくことで脚の体脂肪も取り除かれていきます。
④姿勢を改善する
この「姿勢を改善する」がもっとも難易度が高いです。人間には多くの関節がありますが、関節を形成する骨同士が正しい場所にないことや、しっかりと骨がはまっていないことが脚の太さに繋がることがあります。
例えば、ふくらはぎは脛骨と腓骨という2本の骨がほぼ平行に膝から足首に向かって形成されていますが、その2本の骨の間が様々な原因で広がってくるとふくらはぎが太くなることが想像できるかと思います。
こういう場合は、また周辺の筋肉の強化やほぐしなどが必要になってきますが、これらを行うことによって改善することが期待できます。
また前述とおり、姿勢の改善で不必要な筋肉が働きにくくなるので、無駄な脚の筋肉の張りがなくなっていき、脚痩せに繋がっていきます。
姿勢の改善についてはそれぞれ改善するべき箇所が違うので、一概に言えませんが、姿勢の改善がなければ上半身は細くなっても下半身はあわり変化が望めないことは覚えておきましょう。
まとめ
以上のように脚痩せのためには様々な面からアプローチをかけていかなければなりません。がむしゃらに運動や食事制限をするだけでは、下半身は中々変わってくれません。
しかし、ご紹介した要素をしっかりと改善することができれば少しづつ変わっていきます。
コツコツと継続していくことでしか成功はないので、難しい道のりですがひとつずつできることを試していきましょう。