水を飲むと痩せる…。そんなことを一度は聞いたことはありませんか?
結論から言いますと、「イエス」でもあり、「ノー」でもあります。
水はカラダの機能を整える上で非常に重要な役割を持っていますが、ダイエットにおいても適切な飲み方ができなければ効果はありません。
具体的にダイエットのためにはどんな飲み方をすればよいのか、本記事では
・そもそも「水ダイエット」って効果あるの?
・水は1日どれくらい飲めばいい?
・やってはいけない注意点は?
といった疑問を解決することが出来ます。
1.水ダイエットの真意
①水を飲むことは、直接痩せることには繋がらない
結論から説明しますと、水を飲むことが直接痩せることには繋がりません。
痩せるということは、体脂肪や筋肉が減ったりして、身体のサイズが小さくなったり体重が減ったりすることを意味しますが、水には体脂肪を燃焼させたり筋肉を分解したりする作用はありませんので、「水を飲めば痩せる」という考え方は避けるべきです。
では、なぜ水を飲めば痩せると言われているのでしょうか。
②水を効果的に飲むことで、痩せやすいカラダになる
水を効果的に飲むことによってカラダの機能が向上し、結果的に痩せやすいカラダに繋がります。代表的な効果としては
・水が循環することによって体内の老廃物が排出されやすくなり、様々な栄養素がカラダに行き渡りやすくなる
・体内が適切な水分量を保てると便の柔らかさを保つことができ、便通の改善に繋がる
・水を飲んで尿を排出することをカラダに覚えさせることによって、水分の排出機能を高めることができ、むくみにくくなる
などがあげられます。
体内の様々な機能が活発になることで、痩せやすいカラダを作ることが出来ますので、やはりダイエットにおいて水の飲み方を見直すことは非常に重要です。
2.水ダイエットに効果的な水の飲み方
①1日に飲む量は女性は1.5ℓ、男性であれば2ℓが目安
水ダイエットにおいて効果的な1日に水を飲む量は表題のとおり、女性であれば1.5ℓ、男性であれば2ℓが目安になります。飲む水以外にも、食べ物には水分が含まれておりますので、飲む水の量はこれくらいがベストです。
また、この量を150~200mlほどに細かく分けて飲めると、常に体内の水分量が適切に保たれるので、こまめに飲みましょう。
②.水を飲む最適なタイミングは?
1⃣寝起き
寝起きは睡眠中に汗をかき、また前日の食事から時間が空いているため体内の水分、栄養が最も枯渇しているタイミングです。起きたらまず水分補給を心がけましょう。
2⃣運動中、運動の前後
カラダを動かすために、水は非常に重要な役割があります。運動するためのエネルギー生成は水が必須であり、また汗もかくと体内の水分が失われますので、運動のタイミングでもしっかりと水分補給をしましょう。
3⃣入浴、サウナの前後
入浴・サウナはご存じの通り多くの汗をかきます。入浴・サウナ前に水分を摂り、汗をかいて水分の排出機能を高めるのもお勧めです。入浴・サウナ後にも失われていた水分を補給しましょう。
3.水ダイエットにおいて気を付けたいポイント
①.飲む量、温度に注意
水の飲む量には適切な量があり、1日に飲む量は女性は1.5ℓ、男性であれば2ℓが目安と説明しましたが、それ以上に飲み過ぎるとカラダによくありません。
過剰に水を飲むことによって、体内のミネラル、ナトリウム濃度が著しく低下してしまうと、低ナトリウム血症を引き起こします。低ナトリウム血症を引き起こすと、手足のしびれ、カラダのだるさ、頭痛、吐き気、疲労感などがでます。
また、過度に冷たい水を飲み過ぎるのも注意が必要です。冷たい水を飲み過ぎると、胃に負担がかかって消化機能が弱まったり、体温が低下することによって代謝が下がる恐れがあります。運動後など体温が高まっている状態であれば冷水を飲んでも問題ありませんが、普段から冷水ばかり飲むことは控えましょう。
②.水ダイエットだけで痩せるわけではない
水ダイエットで効果的な飲み方を継続しても冒頭で説明した通り、それだけで痩せるわけではありません。その他にもしっかりと運動をしたり、食事管理をしていくことがダイエットには必須となります。これらをしっかりできている状態で、さらに水ダイエットも継続できるとなお効果的ですので、その点を注意しましょう。
4.まとめ
水を飲むこと自体に痩せる効果はありませんが、適切な水の飲み方ができると、ダイエットにも非常に効果的です。水分をとることは運動と違って、毎日しなければならないことですので、どうせ水分を摂るのであれば、カラダにいい摂り方をしていきましょう。以上を参考にして実践していただければと思います。